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【株式会社輝き LAND 】
佐藤夫妻インタビュー

【株式会社輝き LAND 】<br>佐藤夫妻インタビュー

佐藤夫妻略歴

【佐藤 晋一 (さとう しんいち) 】
大手アパレル会社を経て、日本年金機構を定年退職。都内や地方の年金事務所長などを務める。初めてがんの手術をした39歳から24年間に7回のがん宣告、8回の入院、10個以上のがんが見つかる。この間、あらゆる困難を乗り越え不撓不屈の精神で「治療と仕事を両立」しながら「 がん 検診・早期発見の徹底」により定年退職日まで職務を全う し、 これら10個以上のがんをすべて克服。 現在は 「かがやき相談室」を主宰して 夫婦ユニットで患者本人・家族の心のケアや各種相談に応じる「治療と仕事の両立支援」や「がん教育外部講師」を務める。
*両立支援コーディネーター、がん教育外部講師、終活アドバイザー、介護事務管理士、CNJがんナビゲーター(合格)

【佐藤 美由紀 (さとう みゆき) 】
健康保険組合の事務長などを経て、がん闘病中の夫(晋一さん)に寄り添いながら2013年に株式会社「輝きLAND」を設立。夫が初めてがん宣告を受けて以来ずっと「夫のカウンセラー」。夫婦ともに社会保障制度関係の職務経験より「日本の未来を支えてくれる若者の負担を少しでも減らしたい」という想いから、「がん検診・早期発見が医療費削減に繋がる」ことを、本の出版・ラジオ出演・ セミナー ・ がん教育外部講師 など を通して二人で呼び掛ける活動をしている。
*両立支援コーディネーター、がん教育外部講師、終活アドバイザー、社会福祉士、産業カウンセラー、メンタルケア心理士、CNJがんナビゲーター(合格)
*二人の著書『ガンに負けない! 治療・仕事・お金Q&A』(セルバ出版)

「輝き LAND」の事業内容を教えてください。

晋一氏:
輝き LAND は、妻が1人で起業したものです。妻は、私が退職するまで介護服販売の「かがやき café」と相談業務の「かがやき相談室」の2つを展開していました。

美由紀氏:
現在は、夫婦ユニットで「かがやき相談室」の活動をしています。夫が「元年金事務所長」、私が「元健保組合事務長」、二人とも福祉関係の有資格者ということを活かし、さまざまな相談に乗っております。

晋一氏:
主な事業は、執筆、講演、セミナー、コンサル、相談業務です。「がん」を中心とした支援活動をしており、私たち二人は「両立支援コーディネーター」「がん教育外部講師」です。大きな柱として「2つ」あります。1つ目は、厚生労働省が「働く人」のために行っている、「治療と仕事の両立支援」に関する活動です。2つ目は、文部科学省が「小学生・中学生・高校生」の授業に取り入れた、「がん教育」に関する活動です。

美由紀氏:
夫が「元年金事務所の所長」、私が「元健康保険組合の事務長」という異色の夫婦であることや、長期間にわたり「治療と仕事の両立」をしてきた「経験者(晋一氏)」と「家族(美由紀氏)」として、「働きながら治療をしているご本人やご家族の心のケア」や「各種支援制度の相談」に応じています。また、昨年(令和4年)には、治療と仕事を両立してきた体験談を書いた著書を出版しました。本のタイトルは『ガンに負けない!治療・仕事・お金 Q&A』(セルバ出版)です。

晋一氏:
実は私は「がん」を何度も経験しているんです。初めて「がん」の手術をしたのは39歳です。それから63歳までの24年間に「10個以上のがん」が見つかりました。私はサラリーマン生活約40年のうち20年間「治療と仕事を両立」してきました。勤務先のきめ細やかな配慮、病院の病気のみならず心のケアにより、定年退職日まで職務を全うできました。

株式会社 輝きLAND 説明イメージ

がん闘病中の中で起業された経緯を教えてください

美由紀氏:
輝きLAND は、夫ががんと闘っているときに私が夫に内緒で始めたものです。私の夢は、「1 分・1 秒でもいいので夫と一緒に仕事をすること」でした。当時、夫は入退院を繰り返していました。夫の3度目の退院日に、私は「もし 4度目があったら恐らく余命を告げられる…」「会社側から‟退職してください“と言われてしまうかもしれない…」と考えました。仕事がないと夫はどんどん気力を失ってしまうのではないかと考えた私は、「もし、どんな状況になっても、夫が活き活きと前向きに生きていける場所を用意しておきたい」と思い起業することを決意しました。そして、夫には理由を言わずに「退職・起業」をしました。

晋一氏:
ある日突然、妻からいきなり「起業するので会社を辞めます」と言われたときは驚きました。しかも、どんな仕事をするのかと聞けば、全く経験も知識もないアパレルをやるということでしたので大反対しました。妻は私が大反対しても、私のために起業することを一切話すことをせず、起業の意志が固いため私は諦めて静かに妻を見守ることにしました。

美由紀氏:
私は輝きLAND で夫と一緒に事業をするのが夢でした。夫の定年退職日まで1人で事業を続けていました。そんなある日のことです。令和元年の12月に、夫から「話がある」と言われました。夫は「来年3月で定年退職になる。職場から65歳まで働くか、定年退職かどちらにするかを聞かれた」と話し始めました。私は心の中で「夫は 65歳まで働く方を選択する…」「どうせまた待つことになって、私1人で輝き LAND を続けるんだわ…」「たぶん夫と一緒に事業をする夢は叶わない…」と半ば諦めていました。でも、夫の結論は違ったんです。

晋一氏:
勤務先から「65歳まで働くか?60歳で定年退職か?」を聞かれた時、今まで何度もがん宣告をされ、夫婦で山あり谷あり必死で乗り越えてきたことが走馬灯のように過ぎていき、改めて妻との日々を思い返しました。初めてがんの手術をした39歳から24年間に「7回のがん宣告、8回の入院、10個以上のがん」が見つかりました。生きるために仕事より「がん検診」を優先し「早期発見」に努め、これら10個以上のがんをすべて克服してきました。私は、「この助かった命を無駄にしないために、自分に何が出来るだろうか?」と考えました。そして、「妻が私のために必死に一人で守ってきてくれた“輝きLAND”に合流」して、「本人と家族の両面」から、「がんで悩んでいる方の支援をしていきたい」という答えがでました。

美由紀氏:
夫からこの話を聞いたときは想定外だったのでビックリしました。でも、夫と事業をするのが私の夢でしたので、「やっとこの日が来た…」「起業してから7年待った…」「長かった…」という気持ちが溢れ出し、安心したのか力が抜けたのを覚えています。

「がんの支援活動」を志したキッカケを教えてください。

晋一氏:
「がんの支援活動」をしている理由ですが「2つ」あります。1つ目は、私のようにがんを何度も経験しているのに、定年退職日まで「治療と仕事の両立」をした人は他にいないのではないか?と思ったからです。私は、がんの宣告を 7 回受けました。最初は39歳で、大腸がんです。その後、53歳で再び大腸がんになりました。他は、膀胱がんや十二指腸がんなどです。

美由紀氏:
「治療と仕事を両立」させるためには、なにより「職場」の協力が必要です。夫の場合、職場から「定期検診には必ず行ってください」などのきめ細やかな配慮がありましたので、定年退職日まで働くことが出来ました。

晋一氏:
2つ目は、入院病棟のラウンジで「手術や治療」の話だけではなく、「仕事やお金」に関するさまざまな悩みの声を耳にしたからです。例えば、「仕事に復帰できても、自分の席はちゃんとあるのだろうか…」とか、「入院中は給料が出ないけど、公的制度で補助はあるのだろうか…」などといったものです。これらの悩みは「私も患者になった経験があるからわかる」のですが、本当に次から次へと不安が襲ってくるんです。

美由紀氏:
入院病棟のラウンジでそれらの声を聞いた私たちは、「本人は治療、家族は看病に専念できないのではないか?」「申請書類には時効があり知らなくて損をしている人もいるのではないか?」と病室で話し合いました。それで、「私たち夫婦にもなにかできることはないだろうか…」という想いがどんどん膨らんできました。そして、私たちの体験談で1人でも多くの人が悩みをなくし、働きながらでも「本人は治療」「家族は看病」に専念できる世の中を実現したい…という想いで、現在は、輝きLAND で「かがやき相談室」を主催し活動をしています。

晋一氏:
しかし、「がんの支援」ということで実際にスタートしてみると思ってもみないことに直面しました。名刺交換をする際「がんを何度も経験した」と話し始めると、皆さん驚かれて黙ってしまうんです。皆さんが重く受け止めてしまわれるので、「どのようにしたら私たちの話を普通に聞いてもらえるだろうか…」「どのようにしたらがんで悩んでいる方の支援ができるだろうか…」と考えました。その結果、「本の出版」にたどり着きました。

美由紀氏:
「本」は病気であることを誰にも知られずに情報を集めることができるというメリットがあると思います。タイトルは『ガンに負けない!治療・仕事・お金 Q&A』(セルバ出版)という本で、令和4年2月に出版しました。出版後は、名刺交換の際に本の話をすると大変興味を持って頂けるようになりました。

ガンに負けない 書籍

今まで苦労された経験を教えてください。

美由紀氏:
実は困ったことが2つありました。1つは、夫の4度目の「がん」で、「抗がん剤治療」が始まった頃のことです。夫は「抗がん剤=死」と思ったらしく、私に「自分は死ぬ。心配だから「輝き LAND」をやめて OL に戻り安定した職業について欲しい」と言われました。夫には起業理由を話していませんでしたが、夫が前向きに生きていける場所を用意しておきたくて起業しましたので、心の中では「絶対に輝き LAND はやめない!」と思っていました。しかし、夫の「がん」が進んだら困るので、週3日午前中だけシフトの融通がきくコールセンターで働くことにしました。夫に「雇用契約書」を見せたら安心して穏やかな表情になり、治療に打ち込めた様でした。

晋一氏:
コールセンターの「雇用契約書」を見せてもらったときは安心しましたね。午前中はコールセンター、午後は病院で面会時間いっぱいまで毎日付き添ってくれました。妻から「輝き LAND は廃業しました」と報告を受けましたので、その時はまさか輝き LAND を廃業していなくて続けているとは思ってもみなかったです。あとでわかったのですが、私が病室で寝ている間に妻はメールで相談業務をしていました。病院に近い駅の喫茶店でカウンセリングもしていたようです。起業は家族が賛成してくれないと成功しないと言われていますので、妻は困っていたと思います。

美由紀氏:
そうなんです…「輝き LAND を廃業していないことがばれたらどうしよう…」とドキドキしていました。そして、もう1つ困ったことがありました。この「輝き LAND」は夫がいなくては始まりません。夫は、何度も入退院を繰り返しているのですぐに退職することになると思っていました。しかし、勤務先のきめ細やかな配慮と病院のお陰で定年退職の60歳まで勤めることが出来ましたので、結局7年待ちました。

晋一氏:
土台はありましたが、妻は私が退職するまで7年待ち続けていましたので、本格的に始動したのはここ最近のことです。夫婦ユニットで活動を始めて2年ですので、まだまだこれからですが、今後は妻だけでなく夫婦2人で、さまざまな苦労を乗り越えて行きたいと思っています。

今後の目標やビジョンを教えてください。

美由紀氏:
実はこの場をお借りして、皆さんにぜひ聞いて頂きたいことがあります。それは「がん検診と早期発見の重要性を広めたい!」ということです。私は健康保険組合で働いていた時代に、さんざん厚労省から「医療費の削減について」の話がありましたので、危機感が伝わってきていました。でも、「国民にはこの危機感がどのくらい伝わっているのかしら…」と疑問に思うことがありました。そのような中、24年間に10個以上の「がん」を克服してきた夫を見て「もしかしたら、医療費の削減はみんなでやったら出来るかも…」と思ってきました。夫は、「薬はジェネリック」、そして「がん検診」「早期発見」を徹底してきました。仕事が気になるときでも、心を鬼にして「仕事より病院に行く」ことを選んでいました。

晋一氏:
仕事より病院を優先することは、サラリーマンにとっては辛い選択かもしれません。でも、「命」があるからこそ、「喜んだり、悩んだり」することが出来るんですよね。そう思ったら、「仕事より病院を優先」することは苦にならなくなりました。

美由紀氏:
日本の皆さんがこの意識を高めるだけでも、「医療費の削減」に繋がると思っています。これは「がん」に限らず他の病気でも同じです。

晋一氏:
私は24年間に「10個以上のがん」を経験してきました。自分でも「よくここまで生きてくることができた…」と思っていますが、生きていられるのは「自覚症状がない」うちに、「がん検診」や「早期発見」を徹底してきたからなので、これを日本中に広めて知ってもらいたいと、本気で思っています。

美由紀氏:
また、「日本の未来を支えてくれる若者の負担を少しでも減らしたい」という想いから、「がん検診・早期発見が医療費削減に繋がる」ことを、本の出版・ラジオ出演・セミナー・がん教育外部講師などを通して二人で呼び掛ける活動をしています。

佐藤美由紀・佐藤晋一夫妻

ご自身の「治療と仕事を両立した体験」を通して、最も伝えたいことを教えてください。

晋一氏:
それは、「生きるために仕事より治療を優先すること」です。しかし、サラリーマンにとってこの決断は簡単なことではありません。これは辛かったですね。「仕事を優先するべきか?」それとも「治療を優先するべきか?」。何度も何度も、自問自答して決断をしました。しかし、「治療を優先する!」と決めても、どうしても仕事のことが気になってしまうんです。「職場に迷惑をかけてしまう…」「もしかしたら配置転換になるかも…」「退職した方がよいのだろうか…」など、いろいろ考えてしまいました。

美由紀氏:
私は、義理の母から「佐藤家の男性は皆がんで亡くなっている」と聞いていました。夫の父も祖父も叔父もがんで亡くなっています。そのため「仕事を優先」すると、夫は「がんのできやすい体質」ですので、「放っておくとがんが進行」して手遅れになる可能性がありました。夫は本当に悩んでいました。

晋一氏:
でも、「仕事より治療を優先」して変わったことがあったんです。それは、「がん検診」を行い「早期発見」を徹底するようになったことです。 なぜ「がん検診」と「早期発見」を徹底したかというと、「職場に迷惑をかけたくない」からです。「早期に発見」できたら、入院や治療が「長引かない」と思いました。
そうすると、「職場復帰も早く」できます。治療に専念すると決めたのなら「会社から何を言われようが、治療を続ける」「仕事がしたいのであれば、自分自身できちんと命を守る」。何よりも大切なのは早期発見です。健康診断や人間ドックを定期的に受け、がんを早期発見することが、とても大事です。仕事と両立させていく上で、一番大切なことだと考えています。

「治療と仕事を両立」する上で大事なポイントを教えてください。

晋一氏:
私が「治療と仕事の両立をしてきた長期経験者」として、強く感じたことが2つあります。1つは「会社」に対してです。もう1つは「労働者」に対してです。まず、「会社」に対してですが、「会社の理解・協力がなければ、治療と仕事の両立は成り立たない!」ということです。患者である労働者が、いくら病院や社労士から「両立できる制度は色々ありますよ」と説明を受けたとしても、「あくまで会社の理解・協力が前提!」となります。

美由紀氏:
会社は治療中の労働者の仕事の分量を真剣に考えてもらいたいです。本人の病状や意欲を無視して異動させるのは、最善ではないはずです。療養中の人を支援する部署や資金面で補助する制度も必要だと思います。

晋一氏:
次に「労働者」に対してです。私は、がんになっても「堂々としているべき」だと思っています。しかし、それと同時に、仕事をしている時は「自分自身に厳しくなければ、治療と仕事の両立は遂行できない!」ということを、常に頭に入れて行動をしてきました。「病人だからという甘えは禁物!」たとえ、がんの治療中であったとしても、自分でできることは率先してやる!

美由紀氏:
相談業務をしていて感じることがあるのですが、自分を律する意識がないと、治療と仕事の両立はできません。「私はこの会社で給料に見合う仕事をする」「ただ、できることは限られる」。病気で具合が悪いときは、「悪いなりにできる最高の仕事をすればいい」と、気持ちを切り替えると心が楽になります。

晋一氏:
あくまで私の経験ですが、抗がん剤の治療中の時でも調子の良い時もあって、できる仕事はあるんです。その状態の時に、最大限の仕事をする姿勢があるか。行動で示していれば、会社側もきちんと見てくれています。その上で適切な立ち位置を作ってくれます。

株式会社輝きLAND 雑誌紹介

現在治療に悩んでいるご本人とご家族にメッセージをお願いします。

晋一氏:
お伝えしたいことが2つあります。まず1つ目は、「信頼のおける専属のカウンセラー」を持つことです。私の場合は、「妻が私のカウンセラー」になってくれました。「病気」は医者が治してくれますが、「心のケア」はどうすることも出来ません。

美由紀氏:
夫が39歳で初めてがん宣告を受けたとき、私は「夫のカウンセラーになる!」と決意しました。男性の中には、自分の弱みを会社の人に言えない方が多いようです。なかには家族にも言えない人もいますが、夫の場合は全部話してくれました。

晋一氏:
5度目のがん手術は「膀胱がん」でしたが、入院の前日に妻と喫茶店に行きました。私は「病気になるとみんなに迷惑をかけてしまう…」ということを妻に話しました。妻は何も言わず、黙って頷いていました。すると不思議なんですけど、段々強さが戻ってきて…。もう「明日から入院」することが決まっているのに、悩んでいることが馬鹿らしくなったというか…。ある瞬間、気持ちが1つになって、悩みが吹き飛びました。そして、「まずは病気を治すことが先決!」「あとのことはそれからだ!」「命があるからこそ仕事ができる!」と、力強い声で言っている自分がいました。

美由紀氏:
夫の力強い声を聞いて驚きましたがホッとしました。私は「産業カウンセラー」や「社会福祉士」ですが、夫の話を聴くときは「専門家」として真剣に向き合っています。

晋一氏:
次に2つ目ですが、病院で検査結果を聞くときには、「家族と一緒」の方がいいです。私は「がん告知」を何度もされていますが、毎回頭の中が真っ白になります。慣れていて心構えが出来ていたとしても、実際に「がんです」と言われるとショックですよね。そうすると、「主治医の話」が頭に入ってこないんです。患者になると、私はがんではないと「現実逃避」をしたくなるんですね。でも、今は「妻が同席」していますので、私の代わりにしっかりと主治医の話を聞いてくれています。

美由紀氏:
39歳の初めてのがん告知の時、夫は私に「診察室に入ってくるな」と言って1人だったんです。でも、診察室から出て来た夫にいろいろ聞いても「大事なことや正確なこと」をなにも思い出してくれないんです。それで、夫に「肝心なことがわからない」「今度から私も一緒に聞く」と言い、それからは必ず私も同席するようにしています。

晋一氏:
今では、妻に全て正直に話して良かったと思っています。妻に「隠している」という「ストレス」は無く、2人で一緒にがんに向き合えました。日頃から夫婦は仲良くしておいた方がいいですよ。

佐藤美由紀・佐藤晋一夫妻

ご夫婦で出版された著書「ガンに負けない!治療・仕事・お金 Q&A」について教えてください。

晋一氏:
タイトルは『ガンに負けない!治療・仕事・お金 Q&A』(セルバ出版)という本で、令和4年2月に出版しました。私は初めてがん手術をした39歳から24年間に7回のがん宣告、8回の入院、10個以上のがんを経験していますが、本書はどのようにして乗り越えてきたかということをまとめたものです。24年という年月はとても長く、何度も高い壁にぶつかりました。それでも、「絶対に諦めない」という強い気持ちで乗り越えてきました。いわゆる夫婦の闘病記になっているかと思いますが、どこからでも読んでもらえるように Q&A 方式になっています。内容が時系列になっていますので読みやすい本になったと思います。

美由紀氏:
「病気になった人」は病気を治すことで頭がいっぱいです。家族も同じで夫の前では涙を見せずに笑顔でいますが、実際は夫の代わりに「利用できる制度」を調べたくても心に余裕がありません。そのような経験から、本書を出版するときは、病気になった本人や家族でも疲れない様にQ&A 方式にしたいと考えていました。

晋一氏:
何度も受けた「がん宣告」ですが、「がん検診」と「早期発見」に努め、定年退職日まで職務を全うしました。本書では、不撓不屈の精神でがんと向き合ってきた夫婦の体験談を書いています。本当のことを書かなければ伝わらないので、この本では「私の本名」や「すべての病歴」など、個人情報を公表しています。読んでくれた人から、「至れり尽くせり具体的に書いてくれてありがとう」と言われました。治療と仕事の間での「辛かった気持ち」も書いていますので、「がんを理由に退職された方」や「治療と仕事を両立している方」の気持ちを代弁している部分もあると思っています。

美由紀氏:
本書では、「治療と仕事の両立方法」「病院の選択方法」「治療の選択方法」だけでなく、「お金」についても、夫が元年金事務所長、私が元健保組合事務長だったこともあり専門家としての視点で経験談を書いています。また、政府機関の役立つ有益情報も掲載しています。がんだけではなく、他の病気で闘っている人にも役立つ1冊になっていると思います。

晋一氏:
「今まさにがんと闘っている方」「がんではないけれど予備知識を欲しい方」「お父さんお母さんの代わりに勉強したい方」「壮絶な人生を体験した人の話を聞きたいと思った方」。まずは、興味のある Q&A からご覧いただけましたら幸いです。そして、私はがん治療とサラリーマンの両立期間が長いため、「経営者」や「人事労務担当者」の皆さまにも是非読んで欲しいと思います。

美由紀氏:
皆さんに読んでもらいたい理由のひとつに、夫のことですが「こんなにも強い人間が世の中にいるんだということを知ってもらいたい」という想いがあります。何度がん宣告をされても不撓不屈の精神で決して諦めませんでした。
「何度も何度もがん告知」をされ、「何度も何度も高い壁」を見上げ、それでも決して振り返らずに前だけを見て歩いてきた夫をそばで見てきました。そびえ立つ壁は本当に高く、でも夫は絶対に諦めようとはしないで、病気・仕事・人生に向き合ってきました。ここまで何度もがんを繰り返しながら定年退職を迎えた人はなかなかいないと思いますので、「治療と仕事の両立は不可能ではない」ということをまずは知って欲しいです。

晋一氏:
「かがやき相談室」の事業を通して感じるのは、みなさんが知りたいのは「実際に治療と仕事を両立した人の体験談」ということです。そして、「がんは誰にでもなる可能性があること」「がん検診・早期発見が重要であること」「治療と仕事の両立方法があること」を知って欲しいです。この本からご家族みなさんで、「諦めない精神力の強さ」「健康の大切さ」「命の大切さ」「家族の大切さ」を改めて考えていただくきっかけになればと思います。

ガンに負けない 書籍お役立ち情報

企業概要

企業名 : 株式会社 輝き LAND

代表者 : 佐藤美由紀 /かがやき相談室主宰 佐藤晋一(輝きLAND アドバイザー)

所在地 : 東京都中央区銀座

設立  : 2013 年 12 月

事業内容: 執筆・講演・セミナー・コンサル・相談業務

URL  : https://kagayaki-land.com/

株式会社 輝きLANDロゴ

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