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【コクー株式会社】
入江雄介社長インタビュー

【コクー株式会社】<br>入江雄介社長インタビュー

19歳で起業、20歳で大手SI企業にてエンジニアとしてキャリアをスタート。
営業、マネジメントを経験した後、2008年に第二創業としてIT事業を創業。
その後、EXCEL女子やデジマ女子、RPA女子などの人財×デジタル領域の事業を立ち上げ、2019年2月に自分たちがイキイキと働くこと(for me)が、真の顧客満足(for you)につながるという考え「for me, for you.」をスローガンにコクーを創業。
「女性がイキイキと働き、活躍している社会を創る」というビジョンを掲げ、2024年6月までに上場と女性活躍推進企業No.1を目指す。

創業された経緯を教えてください。

19歳の頃に一度目の起業をしました。勢いだけで起業し、当時はインターネットバブルの時代の中、私自身はITを全く知らないような状態でした。「ITを知らないと先がない」と潔く1年で事業をたたみ、20歳の時に「ITスキルを身につけて、20代で再度起業する」そのような思いを胸にSI業界でエンジニアとして働き始めました。

約5年のキャリアの中で、10以上のプロジェクトに携わり、日々の成長といった充実を得る一方で、業界の課題である帰属意識の低さを切に感じるようになりました。ビジネスモデル上、客先常駐になり、自分の属する会社のメンバーと会話をすることはほとんどありません。自分の会社が行っていることやその方向性も分からなくなります。「自分はどこの会社に属しているのだろう」と思うことが多々ありました。また、その道のプロフェッショナルが集まっているにも関わらず、そもそも交流する機会がなく、成長に向けた知見を得ることや、切磋琢磨する機会も非常に限られていました。

そこで当時の課長に「せめて月1回でも帰社日を設けて、会社の状況やビジョンを共有してもらえませんか」「そうすれば一体感が生まれ、モチベーションも高まり、会社にコミットして働きたいと感じるようになります」と提案しました。せっかくみんなで集まるのですから、親交を深めながら、情報共有をしたり何か刺激を受けることで、成長にも繋がると感じました。

ですが、課長も帰属意識の低さは理解していたし、変われば良いと思っていたでしょうが「コスト削減の方針だから厳しい」「1つの事業部で行うと他の全事業部で行う必要が生まれる」「社長までの稟議に半年はかかる」そのような否定的な反応ばかりで、結局実現することはありませんでした。

その時に思ったのです。社員一人ひとりが会社にコミットしてモチベーション高く仕事をするからこそ、お客様に良いサービスを提供することができ、会社が成長し、日本の元気にも繋がる。また、どんなに提案をしても受け入れてもらえず、「何も変わらない状況が続くと考えることをやめてしまう」と。

社員がクリエイティビティを持って、「あったらいいね!」と思うことを発信することをやめてしまったら、会社の成長に著しい影響を与えてしまいます。
会社が社員を第一に考え、日々挑戦・成長できる環境をつくることができれば、この業界が変わる。社員同士で温かいコミュニケーションが取れ、切磋琢磨できるような会社を創ろうと、二度目の起業を決め、前身の会社で第二創業を行い、今に至ります。

企業名「コクー株式会社」に込めた想いを教えてください。

コクー(COCOO)の社名は、個『CO』が、会社を担う最高執行責任者『COO』として、圧倒的な当事者意識を持って取り組んでいくという基本的な姿勢を表現したものです。『CO』には“共に”や“協働”という意味も含まれています。
また、呼称としての「コクー」には、穀物の成長に潤いをもたらす恵みの雨を表す、二十四節気の“穀雨(こくう)”の意図を乗せ、 DX化支援でクライアントの成功を継続的にサポートしていく確かな存在になっていくという強い意志を表しています。

コクー株式会社 イメージ

コクー株式会社の理念を教えてください。

私たちが大切にしていることは「for me , for you. ~社員満足なくして顧客満足は成しえない~」という理念(スローガン)です。まずは自分たちがイキイキと働くこと(for me)が、真の顧客満足(for you)につながると考えています。企業成長の一番の源泉はやはり社員です。社員が一度きりの人生の中で多くの時間をかける「仕事」にどう向き合うか、そしてどうイキイキと成長していけるか。それを突き詰めれば、自然と本質的なダイバーシティ&インクルージョンに辿り着くと思っています。

コクー株式会社の事業内容や強みを教えてください。

主力事業は、「ITインフラ事業」「EXCEL女子事業」「デジタルマーケティング事業」「RPA事業」「REALVOICE事業」の5つです。
「社会問題の解決」を軸とした事業で、少子高齢化による人財不足を補って、多様な属性を持った人がイキイキと働けるような環境を創る点が共通しています。
ある調査によれば、2030年までには「労働需給ギャップ」が644万人に達すると言われています。必要な労働人口に対して、600万人以上の人手が足らなくなるわけです。日本を元気にしていくにはこのギャップを埋める必要があるのですが、現実的に考えて人口を増やせるわけではない。人財不足の問題を解決するために、我々は「人財」と「デジタル」の両方の力が必要だと考えています。

コクー株式会社 イメージ

入江雄介社長が「一緒に働きたい!」と思う方の特徴を教えてください。

コクーの理念やカルチャーに共感し、それを体現できる人です。例えば、当社の行動指針の一つにもある「自責でポジティブ」のように、転んでも起き上がって歩き出すことができれば、それは失敗ではなく成長です。そういった常に前向きなマインドでいてくれる方と共に働きたいと思います。

コクー株式会社の社風や魅力について教えてください。

未経験者も多く採用しているので、コクーには前職がバラバラで様々なバックグラウンドをもつ社員が多いです。多様性を重視していて、たどり着く手段や方法は違ったとしても目指す目的が一緒なら良い。その目指す目的というのがコクーのパーパス「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」で、そこに共感し、体現してくれている社員がほとんどです。今もこれからも理念共感型企業で超多様性社会を作っていこうと思っています。

また、社員同士も仲が良く、そのおかげで、仕事で起こった問題や課題、アイデアが全て、社員みんなが見えるテーブルに上ってきます。私が思うに、社員みんなが問題や課題を共有できるようにすれば、基本的に解決できない問題は無いと考えています。ただ、問題が共有されないから、解決できないんです。

当社ではコミュニケーションの機会や、手段を多く用意して、問題や課題やアイデアを素早く共有できる制度を作っています。誰にでも、なんでも、いつでも言える社風があれば心理的安全性も高いし、会社も社員もハッピーになると思っています。

今後の目標やビジョンを教えてください。

2026年にかけてIPOを目指す予定です。また直近では、「ES(従業員満足度)日本一」を目指して、社員みんながハッピーになるための指標を設け、達成できるように動いています。
また2023年7月に長期経営計画「VISION2030」を策定。DX人財輩出企業No.1を目指し、「ダイバーシティ&インクルージョン」「地方創生」「業務提携」を重点テーマとして実現に向けて取り組んでいます。

▼コクー株式会社 長期経営計画「VISION2030」
https://cocoo.co.jp/corporate/vision2030/

コクー株式会社 ロゴ

企業概要

企業名 : コクー株式会社

代表者 : 入江 雄介

所在地 : 東京都千代田区

設立  : 2019年2月

従業員数: 601名 ※2023年7月現在

事業内容
・人財×デジタル事業
・ITインフラ事業
・EXCEL女子事業
・デジタルマーケティング事業
・RPA事業
・REALVOICE事業

URL  : https://cocoo.co.jp/

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